笑志の今夜はにぎわE

横浜にぎわい座 平成18年2月3日
●1階席 か列15番
2階までほぼ満席。入りは300人ぐらいか


笑志の会。
開口一番は前座の「寿限無」。
そして笑志の登場で「壺算」。
その雰囲気は権太楼に似ていると思った。

談春は「小言吝兵衛」である。
お前さんの宗派は何だいときく大家さんに
借家を借りに来た裁縫師の答が天理教で落とす。
これがおかしい。

本当は師匠の談志が応援出演する予定だったが
風邪で出演できなくなったとのこと。
談志が出ないということを聞いて帰ってしまった客が
二十人ほどいたという。

めくりが引っ込められて出て来たのが
誰かと思っていたら、なんと志の輔である。
学校から呼び出された親子の話である(演題不明)。
たっぷり笑わしてちょっとしんみりさせる話はよくできている。

ダメじゃん小出のジャグリング。
これはおもしろい。
ダメじゃんは、本当は客席にいるはずだったが
談志が出演できないということで急遽の特別出演である。

トリは笑志の「井戸の茶碗」。
さすがにこの話は笑志では弱い。
話の面白さは十分伝わってくるのだが雰囲気が浅いのである。
その点でいうと「壺算」の噺なら笑志にぴったりである。

笑志の実力は
というかその齢から滲み出てくる雰囲気は
大一番を話すにはまだ若いということである。
実際の年齢ではなく容貌から感じられる雰囲気のことである。

笑志を聞くのは初めてである。
談志が真打ち昇進を押さえているという。
唄がまだだめという理由らしい。
にぎわい座を満席にする人気は性格がいいせいか。

その性格のよさが噺を軽く感じさせるのである。
芸人は堕落していないと面白くないようである。
そういう芸人は一癖ありそうだと客が想像力をはたらかすから
噺を聞いていても印象が深くなるからである。

曙橋からにぎわい座に行くには
新宿線で神保町で乗り換えて東急線の武蔵小杉まで一本でいく。
武蔵小山で東横線に乗り変えて横浜で
また地下鉄に乗り換えてやっと桜木町である。

横浜での乗り換えがすごい。
たっぷり時間がかかる。
それだったらみなとみらいまで乗って行って
そこからにぎわい座まで歩いた方が早かったかもしれない。

時間はかかるが、
座席に坐ってしまえばそこは寄席である。
贅沢な時間がながれる空間である。
満席の客の反応もいい。

2月3日は節分だった。
ということで豆まきがあった。
袋に入った豆と笑志の手拭いを客席に向かってまく。
鬼は外、福は内。