ブッチャーブラザーズ25周年記念公演 「老 人 力」
なかの芸能小劇場 平成18年3月24日
●自由席 3000円 5列5番
満席。約150人
午後7時5分〜8時40分
ブッチャーブラザーズの25周年記念公演である。
題して「老人力」。
歳をとるということは若くはないということである。
それは味わいが深くなるということなのである。
エレベーターを降りると会場に続く通路には
お祝いの生花がずらりと並んでいて壮観である。
花の匂いにつつまれる。
結婚式みたいといっていたお客さんもいた。
白い服の花婿みたいな衣裳のリッキーと
赤いタキシードのぶっちゃあの
軽快な漫才が「老人力」のはじまりである。
この劇場は舞台の照明がいい。
二人の顔がくっきり浮き上がって見えるのがいい。
漫才が終わると二人の生い立ち映像が映し出される。
この画面がよくない。
場内が明るいので鮮明でないのが惜しい。
最初のコントは桃太郎である。
八百屋のリッキーと桃太郎に扮したぶっちゃあ。
桃太郎が八百屋で売っている桃にお母さんここにいたのですか。
最後は八百屋がお父さんにされてしまうギャク。
このコントは初期のころからのネタだと聞いた。
昔からBB(ブッチャーブラザーズ)を知っている人は
懐かしいといって涙を流しては老人力をくすぐられていた。
古くなっていないからいいものはいいということである。
ネタとネタの間は映像でつなぐという構成である。
お笑いグループからのお祝いメッセージである。
庵主はテレビを見ないので初めて顔を見るグループが多い。
BBの守備範囲の広さを知るのである。
守備範囲といえば
ぶっちゃあは草野球が好きで張り切りすぎては
よく骨折したり打撲したりするという。
そうして救急車に乗るのが趣味だということを知った。
時代劇の見方という漫才。
二人は東映京都撮影所で知り合ってコンビを結成したという。
その後、森田健作の付き人として上京。
それからテレビのお笑い番組で活躍をはじめたという。
その頃はすでに庵主はテレビを見なくなっていたので、
その活躍のことを全然知らなかったのである。
庵主がBBを知ったのは
高田馬場にある秘密クラブ「大人のしゃべり場」である。
大人のしゃべり場は参加すると世界が広がる場である。
出演者との交流の時間があるから
そこで聞いたぶっちゃあが語る高倉健物語がおかしかった。
高倉健という、高倉健を演じている役者の姿がそこにあった。
これはうまいと思ったコントもそこで見た。
駅のホームで明日は初めてのゴルフだということで
傘をクラブにみたたて振っているサラリーマン(リッキー)に
いろいろな人(ぶっちゃあの一人多役)がゴルフを教えてくれる。
そのつどいい傘が安い傘に取り替えられたり
着ている服を脱がされたりしていき
最後は素っ裸にされてしまう。
そのときにもう一人(ぶっちゃあ)の傘を振り回す若者が。
リッキーがぶっちゃあに忠告する。
ホームで傘を振り回していると乞食になるぞ。
このコントは今回も出てきたが何度見てもよくできている。
うまい、と思う。
漫才は映画テレビの出演経験から時代劇の見方を解説する。
一つの番組で同じ人が何役もこなしているから
それを見つけて楽しむという見方をすると
ワンパターンの時代劇でも見ていて飽きないという。
ただしそういう見方には欠点が一つあって
ストーリーがよくわからなくなるという。
おかしかったのは早駕籠を7人で担ぐシーンの話である。
うまくやったつもりなのにNGがでた理由で笑わせる。
そしてサラリーマンが駅のホームでゴルフをやるコント。
これはさきに書いたように傑作である。
そのあとにベリーダンスが出てきた。
ダンサーはFaTimaA(ファティマ)。
ベリーダンスはおなかの動かし方が魅力的である。
セクシーというよりもそのしなやかな踊りが、かわいい。
そして指の動きがきれいなのでみとれてしまった。
刀を頭に載せて踊るのもうまい演出である。
病院を舞台にしたコント。
足にギブスのぶっちゃあと手にギブスのリッキー。
看護婦役で久瑠あさ美(くる・あさみ)が出演。
庵主は買ってもらえなかった野球盤が出てきたのがなつかしい。
ソロで2本。
ぶっちゃあがハガキ相談に答える若大将。
そしてリッキーが富士山の衣裳で出てくる日本一。
ひのもと・はじめと読む。
そして老人力発揮の通夜の席。
二人の老人が同級生の通夜に参列する。
二人とも少し惚けが出ている。
卒業写真にこの人は死んだからと×をつけるぶっちゃあ。
生きている人は○である。
ぶっちぁあがこの人も死んだというと
リッキーはまだ生きていると強行に主張する。
それならいちおう△をつけておこうといって笑わせる。
一つまえのコントは黒白の幔幕。
それが紅白の幔幕に変わって
最後は名曲「お元気ですか」にのせて
BBがこれまでに出会った人たちにメッセージを送る。
終演後、会場の近くの居酒屋で
打ち上げのパーティーがあったので
いっしょにもぐり込んでしまった。
オオタスセリさんとぶるうたすさんの面白い話には笑った。
BBは結成25周年と謳っているが
ほんとうは26年目なのだという。
去年記念公演をやるつもりだったが伸びてしまったとのこと。
いまから30周年が楽しみ。
|