はじめての劇場に行く
劇場というのはその建物を指していうのではない。その舞台に結集する人たちのことをいうのである。
もっと正しくいうと、舞台という空間をうめる人の気合のことをいう。
だから その生の舞台を映像で記録してもそれから本物のおもしろさは伝わってこないのである。
記録映像はいうならば人形である。人間の形には似ているがそこには命がないからである。
劇場とは人が集まる空間である。生きている人間のにおいをそして気合という生命感を味わいに行く場である。元気をもらってくるところなのである。
庵主とその劇場とのはじめて出会いの記録である。
両国の
お江戸両国亭
2006年4月2日(日)
ミスター梅介を見る
両国駅から徒歩10分ぐらいのビルの1階に
お江戸両国亭こと永谷ホールがある。
永谷ホールは永谷園とは関係ないようである。
ここは円楽党の本拠地だという。
ミスター梅介がトリをとるというので
実は招待券を頂戴したのである。
義理堅い庵主は雨が激しく降る中を
本所警察署を目当てに両国寄席へと急いだ。
開演は午後6時だということだったが
3分前に着いたらすでに始まっていた。
あれっ、と思ったら前座の噺だった。
前座といっても噺はわるくはなかった。
お江戸両国亭の舞台は三角形なのである。
フロアの角に三角形の舞台を設えてある。
直角に置いた屏風が高座の後ろに立ててある。
その高座もピラミッドのように箱を積み重ねたものである。
天井が低い。
幕は歌舞伎の3色幕である。
すなわちこのブログの色遣いと同じである。
柿色、茶色、そして黒の3色幕である。
椅子はパイプ椅子が40脚ほど置いてある。
チープ(質素)な寄席であるが、
前座さんが4人もいて、
この日の楽屋は客の数より多かったのである。
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