はじめての劇場に行く
劇場というのはその建物を指していうのではない。その舞台に結集する人たちのことをいうのである。
もっと正しくいうと、舞台という空間をうめる人の気合のことをいう。
だから その生の舞台を映像で記録してもそれから本物のおもしろさは伝わってこないのである。
記録映像はいうならば人形である。人間の形には似ているがそこには命がないからである。
劇場とは人が集まる空間である。生きている人間のにおいをそして気合という生命感を味わいに行く場である。元気をもらってくるところなのである。
庵主とその劇場とのはじめて出会いの記録である。
渋谷の
ユーロスペース1
2006年5月27日(土)
セブンスコンチネントを見る
渋谷駅の近くから移転したユーロスペースに行くには
同じ渋谷のラブホテル街を突っ切らなくてはならない。
ちょっと照れくさいが
考えようによってはいい場所にあるといえないこともない。
本当は東急百貨店本店の方から行くと
さりげなくたどり着けるのだが、
いずれにしても色っぽい立地なのである。
Q−AXシネマもあるシネマコンプレックスである。
スペース1はスペース2がある3階にある。
椅子は合板を背板に使った椅子である。
坐った感じはいい。
低反発スポンジというのか体にぴったり密着してくる。
椅子のスポンジに包まれる感触なのである。
この座り心地は気に入っている。
庵主は昔は一番前の席でスクリーンの中に入り込んだような
感じで映画を見ていたが今は逆である。
一番後ろの席でスクリーン中央寄りの席に坐る。
あまり大きいスクリーンを見ていると
映像に酔うようになったからである。
ユーロスペース1も庵主にとってはスクリーンが近い。
とはいえスクリーンが遠い映画館は
遠くに映っている映像を見ているという感じだが、
スペース1はまさにスクリーンを見ているという感じである。
満席でも100人は入らないまさに映画館なのである。
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